The 2022 IEEE-RAS International Conference on Humanoid Robots (Humanoids2022)
IEEE Robotics and Automation Society
- General co-chair
- 杉原 知道 氏
-
Q1沖縄を開催地として選んだ理由をお聞かせください。
新型コロナウイルス感染の世界的拡大を受けて、多くの学術会議が2年間バーチャル形式で開催されました。それは良い効果もあったのですが、多くの人が、やはり従前のように直接顔を合わせて意見や情報を交換することの大切さを改めて感じることになったと思います。
開催地を選定していた頃にはまだ現地開催が可能か判断できない状況でしたが、もし可能になるならば、久しぶりの出張となる皆さまに程良い非日常感を楽しんで頂ける場所にしたい、と考えました。沖縄科学技術大学院大学にご縁もあり、学術的に意義のあるロケーションであったことも理由の一つです。 -
Q2新型コロナウイルス感染症の影響が残る中での開催となったかと思いますが、リアル(ハイブリッド)開催を選択した経緯や、その理由についてお聞かせください。
上記の通りコミュニティの多くの人々が、お互いに直接会って議論できることを期待していました。実行委員会メンバーもそうでした。開催1年前に国内の委員数名で会場となる沖縄コンベンションセンターの見学をしたのですが、実際に目にしてその魅力を実感し、ぜひ現地開催したいとの想いを一層強めました。それでもウイルス感染拡大は予断を許さない状況がしばらく続き、正式告知の直前まで悩みました。幸運なことに、会議開催直前に入国条件が緩和されたので、安心して現地開催を告知できました。一方、参加者側の事情で渡航が制限される場合に遠隔で参加できることの利点も認識していたので、ハイブリッド形式としました。
-
Q3開催にあたり、主催者として工夫なさった点についてお聞かせください。
参加者数に対しキャパシティに余裕のある会場でしたので、セッション参加中は大きな問題は生じませんでしたが、来場された参加者にレジストレーションキットを渡す際の混雑をいかに避けるかに苦心しました。その場で個々の参加者情報を照合するプロセスを無くすため、参加費領収書はメールで送る、名札は参加者自身に印刷・持参してもらう、バンケットチケットはそもそも作らない等の工夫を行いました。これにより、参加者全員に等しく配布するもの(会場案内、講演概要集等)のみを入れた紙バッグを、サーマルカメラを通過した来場者に次々手渡しするだけ、という単純なプロトコルに出来ました。バンケットチケットを無くしたことで、食事制限のある方にどのように対応するかが別の問題となりましたが、幸い該当者がそれほど多くなかったので、個別にご案内できました。
ハイブリッド開催としたので、遠隔通信のセットアップも悩みましたが、会場にお手配頂いたスタッフの方々にしっかりとサポートして頂き、問題なく実施できました。 -
Q4沖縄でのイベント開催を検討される主催者へのメッセージをお願いいたします。
会議実行委員会に沖縄在住のメンバーがいなかったため、場所を決定した後も不安は大きかったのですが、沖縄コンベンションセンタースタッフの方々や沖縄コンベンションビューローの方々、沖縄科学技術大学院大学の方々にも厚くご支援頂いたお蔭で、無事開催することができました。会議にご参加下さった皆様も、久しぶりの対面形式なので自分たちで良いイベントにしよう、と協力的に振舞って下さった方が多かったように思います。会期は冬と言ってよい時期だったにも関わらず、暖かく温かい空気につつまれた会議となりました。今後沖縄でのイベントを主催される方にも、この空気をご体験頂ければ幸いです。
- 開催日 :
- 2022年11月28~12月1日
- 会 場 :
- 沖縄コンベンションセンター、OIST
- 主 催 :
- IEEE Robotics and Automation Society
- 代表者名:
- 杉原 知道 氏
- 参加人数:
- 182名(海外117名※20か国、県外65名)
スケジュール
1日目:ワークショップ7件
2日目:基調講演・オーラルセッション・インタラクティブセッション・懇親会
3日目:基調講演・オーラルセッション・インタラクティブセッション・表彰式
4日目:OISTジョイントワークショップ