北部エリアは、拠点としである名護市を中心として、恩納村、金武町から北の本島北部とその周辺離島から形成されており、手つかずの自然が残るやんばるの森には、貴重な動植物が多数生息・生育しています。
　また、美しい海岸を有し、沖縄海岸国定公園にも指定されている西海岸地域では多くのリゾートホテルが立ち並んでおります。さらに、世界遺産に指定された今帰仁城跡をはじめ、歴史的・文化的に優れた観光資源を有しております。
主要MICE施設としては、万国津梁館、沖縄科学技術大学院大学（OIST）をはじめ、名桜大学、沖縄工業高等専門学校などの研究教育機関が立地するなど、政府系国際会議や学術会議の開催に適しております。

　中部エリアは、宜野湾市から読谷村に至る西海岸を中心に、リゾートホテルや飲食・ショッピング、コンベンション、マリーナ、レクリエーション等の施設が集積し、都市近郊型のビーチリゾートが形成された国際色豊かな観光・コンベンションエリアです。
　主要MICE施設としては、沖縄コンベンションセンターや国立劇場おきなわが立地しており、小規模から大規模イベントまで、様々なタイプの催事が開催可能です。また、ホテル施設が集積しているため、小中規模の企業ミーティングやインセンティブ旅行の受入も可能です。
　また、隣接する他エリアにあるMICE施設とのサテライト方式により、中大規模の催事開催も可能となっております。
　さらに、沖縄とアメリカの街並みが融合した異国情緒あふれる美浜アメリカンビレッジや、琉球王朝の歴史や伝統文化を体験できるユニークベニューも集積しており、プレ・ポストコンベンションや体験プログラムも楽しめるエリアです。

　東海岸エリアは、人口規模で県内第2の沖縄市、第3のうるま市があり、都市機能が集積しているほか、中城湾港マリンタウン地区において大型MICE施設の建設が予定されております。
　また、沖縄市には新たにアリーナ施設が設置されることから、他のエリアでは受入が困難な大規模催事を中心としたMICEエリアとして発展していくことが予想されます。
　さらに、世界遺産の中城城跡、勝連城跡やガンがラーの谷などのユニークベニューがあり、こうした施設を活用したプレ・ポストコンベンションの開催や、中部・南部エリアとの結節点としてあらたな周遊ルートを創出することにより、満足度の高いコンテンツが提供可能なエリアとしての活用が可能です。

　南部エリアは、糸満氏から那覇市まで市街地が連なり、沖縄の玄関口である那覇空港及び那覇港があるほか、国際通りなどを中心に、高度な都市機能が集積する沖縄県内外の交流拠点となっております。
　特に、ビジネスの中心地である那覇市には、多くの企業及び都市型ホテルが立地し、沖縄県市町村自治会館や沖縄産業振興センターなど、企業系会議が開催可能なMICE施設が集積しており、小中規模の企業ミーティングやインセンティブ旅行の受入に適しています。
　また、首里城、県立博物館・美術館などの沖縄の歴史・文化を伝える公共施設はユニークベニューとして利活用が期待できるほか、国立公園に指定されている慶良間諸島ではダイビング、ホエールウォッチングなどの体験が可能であり、様々なコンテンツをMICE参加者向けにアレンジすることでより付加価値高いMICEの推進が可能です。

　宮古・八重山エリアは、農地に囲まれた田園風景や美しいサンゴ礁が広がる海などの恵まれた自然環境に加え、島々で異なる独特の伝統芸能が育まれており、魅力的な景観資源や文化資源を有する沖縄県の代表的な観光リゾート地域の一つです。
　宮古島市は県内唯一の環境モデル都市に指定されており、再生可能エネルギーを先駆的に導入しております。また、八重山地域は西表石垣国立公園に指定されているほか、西表島は世界自然遺産推薦地となっております。　主なMICE施設としては、JTA宮古島ドーム、未来創造センター（宮古島）、石垣市民会館（石垣）などや、リゾートホテルも立地しており、インセンティブ旅行やスポーツイベントの開催地として人気のエリアです。また、サンゴ礁など生物多様性や再生可能エネルギーの実証フィールドに選ばれていることから、島嶼エリアならではの特徴を生かした学術会議の誘致・開催におすすめです。